今回は、2022年の映画「おそ松さん」の感想をネタバレなしで語りたいと思います。
先にお断りしておきますが、こちらの感想と総合評価はあくまでも私個人の考えによるものになります。あくまでも一意見として、参考程度にしていただけますと幸いです。
特に今回は、辛口コメント多めの内容となっておりますのでご注意下さい。
正直なもので、ついついこうなってしまいました。
概要
監督：英勉
脚本：土屋亮一
主演：SnowMan
赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」を原作として2015年から制作されているアニメ「おそ松さん」の実写版映画です。
監督・脚本はアニメ「おそ松さん」を手がけたスタッフではありませんので、この情報だけ見ると雰囲気が壊されてしまわないかが心配になるところです。
ですが私はおそ松さんもSnowManももともと好きだったので、公開当時からかなり気になっていました。その私の目線で感想を伝えていきたいと思います。
あらすじ
おそ松たち6つ子の兄弟は大人になっても恋愛経験なしでニートのまま、平和に暮らしていました。
ある日おそ松たちは大企業の社長夫婦から亡くなった息子に瓜二つであるとのことで、6つ子のうち1人を養子にしたいという話を持ちかけられます。
養子になりたい6人は我こそはとアピールをはじめますが、努力の方向はバラバラで、展開は破茶滅茶になっていきます。そんな時に謎の3人組が現れて、6つ子に干渉しはじめます。
養子は誰になるのか？話はどの方向に向かっていくのか？ギャグもたっぷりで笑える内容となっています。
作品の魅力
序盤はザ・おそ松さんな感じで実写化されていて好印象
はじめはおそ松さんのアニメの6つ子たちが実写の6つ子たちを順番に紹介してくれるので、役がわかりやすくなっています。
6つ子たちはアニメと変わらないハチャメチャっぷりを発揮していました。
私はアニメを知っているので、その雰囲気をそのまま踏襲した再現ぶりに感動しました。
アニメの雰囲気が壊されてしまうのでは？という点は心配しなくて大丈夫です。
特におそ松役の向井康二くんが率先して汚れ役に徹してくれているので、ありがたかったですね。さすがにSnowMan全員で全裸になるところは見たくなかったのでよかったです。そんなことになったらSnowManの今後の方向性が心配になります。(向井くんごめんね)
十四松のブレなさが好き
話の軸がブレブレになっていく中で、十四松だけは終始侍ジャパンを結成しようと？奮闘します。
(自分で説明しながら意味がわかりませんが、そういう話なんです。この設定を受け入れて！！)
この安心感と十四松の変わらぬ明るさがこの映画の救いです。
ただし、逆にそれ以外の場面は戸惑いしかありません。誰かこの事態を何とかして、助けてーって感じです。
エンディング曲「ブラザービート」が楽しい！
主題歌の「ブラザービート」がSnowManの曲ではじめに好きになりました。ノリが良いですし、歌詞もおそ松さんの設定に合ったものになっています。
映画の中では出てこないのでわからないのですが、曲の振付の中でおそ松さんではお馴染みのポーズが出てきます。
何よりこの曲を歌う時のSnowManのメンバーがとても楽しそうなのが好きなんですよね。歌い込まれている分だけアドリブも多めなので、何度見ても飽きないのも良いところです。
いまだに歌番組でも代表曲として歌われることが多いので、機会があればぜひ注目して見てみてください。
惜しかった点：話のまとまりがなさすぎる
原作通りで気分が上がったのは序盤のみで、中盤は話がとっ散らかっていく展開となっています。狙ってやっている、そういうギャグなんだと言われてしまえばそれまでなのですが、どんどんわけがわからなくなり私は受け入れられませんでした。
テンポも悪く、何を見せられているんだ感がずっと続きます。そのうち序盤の内容を忘れてしまいます。
アニメのおそ松さんもわけがわからないギャグ回が多いため、そういう意味ではもともとの持ち味はそのままであるといえます。しかし30分アニメで2〜3話の構成なので、1話が短いので耐えられるのですが…長時間の映画はちょっときつかったです。
私が好きな話は6つ子の日常のドタバタ劇なので、全体的にそういう話を期待して見てしまうと、残念な気分になります。
また6つ子(十四松以外)がとっ散らかった話をなぜか引き延ばそうとするのが、ご都合主義な印象を受けました。
トト子・チビ太・イヤミが手分けしてツッコミに回る場面もたくさんあるのですが、それでも足りないですね。これは一言話すたびにツッコミ入れてもいいレベルではないかと思います。
アニメをあらかじめ知った上で見てもこれだけ混乱しまったので、全くの初見で見るとなおさらわけがわからなくなるのではと思います。
救済提案：2回視聴してみるのもおすすめ
出演している俳優さんのファンなど他に好きな理由がある人は別ですが、内容だけ見ると映画そのものを2回見たいとはなかなか思えません。(ひどい)
しかし2回目に見た時に、話の内容がやっと整理できて理解できました。あー、そういう話だったのねと。
すでに見た人でもう見なくてもいいやと思っている人は、騙されたと思ってもう一度だけ見てみてはいかがでしょうか。はじめの印象よりも意外と悪くない映画かも？と思えるかもしれません。
総合評価：★★⭐︎⭐︎⭐︎
うっかりボロクソ言ってしまいましたが、この感想を読んで逆に気になる！見たくなった！と思った方は是非見てみてください。
面白くないという感想を見聞きした後に自分で見てみたら、思ったより面白いじゃん、と思うことも多々あります。この映画がそのパターンになることもあるかもしれません、確認してみてはいかがでしょうか。(もう見てしまった私にはわかりませんが…)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
