ヒューマンドラマ・恋愛

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」感想:見返すたびに切なくなる

今回は、2016年の映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の感想を語りたいと思います。

この映画は驚きの設定でびっくりしたのですが、そのことに触れるとネタバレになってしまいますので、言える範囲での感想を伝えていきたいと思います。

これまで評価厳しめで記事を書いてきましたが、この映画でついに最高評価となりました!

ただし今回もあらかじめお断りしておきますが、感想の内容と総合評価はあくまでも私の一意見ですので、参考程度に読んでもらえればと思います。

概要

監督:三木孝浩、脚本:吉田智子、原作:七月隆文

主演:福士蒼汰、小松菜奈

監督の三木孝浩さん、脚本の吉田智子さんは、それぞれ多数の恋愛映画を担当してきた実力のある方です。

また私は未読ですが、原作はライトノベルで、漫画化もされているそうです。

そして主演は数々の映画に出演している福士蒼汰さんと小松菜奈さんです。2人ともこれまで多くの恋愛映画に出演しており、安心して見れますね。

あらすじ

美大生の高寿(たかとし)は通学途中の電車で愛美(えみ)に出会い、一目惚れをします。

高寿は思い切って話しかけ、会話をすることに成功しますが、愛美は最後に謎の涙を流して去っていきます。

翌日から2人は会うようになり、やがて付き合うことになり、毎日デートをして幸せな日々を過ごすようになります。

しかし愛美の行動に対して高寿は時折違和感を感じます。

実は愛美は大きな秘密を抱えており、高寿がその事実を知った時、2人の関係は大きく変わっていくことになるのです。

作品の魅力

高寿がどんどん垢抜けていく姿に注目!

高寿は最初、髪はボサボサで女の子慣れしていない、冴えない男の子です。

序盤は友達に電話で逐一恋愛相談をしており、一生懸命に愛美へアピールする姿は応援したくなります。

しかし愛美との関係を深めるにつれて、髪を切ったりしてどんどん垢抜けていきます。

ある時愛美に告げられたある事実を聞いて悩むことになりますが、やがて彼なりに結論を出していくことになります。

愛美と出会ったことで、身も心も成長していく高寿に注目です。

愛美は理想の彼女!小松菜奈が最高に可愛い!

高寿が一目惚れするほど可愛い愛美ですが、見た目だけではなく立ち居振る舞い、雰囲気も含めて全てが可愛いのです。

演出によるところもあると思うのですが、本当にキラキラ輝いて見えます。

愛美は彼女として完璧すぎて、あまりにも理想のデートすぎるように見えました。

そのせいか見ていてこれは夢オチなんじゃないか、今にもこの子は消えてしまうんじゃないか、と逆に不安になりました。

小松菜奈さんはクールビューティーなモデルさんのイメージだったのですが、この映画ではちょっと不思議なフワフワした可愛い女の子で、こんなに可愛かったっけ?と思ってしまいました。

もちろん元から可愛い女優さんなんですが、このなんとも言えないフワフワした可愛さは、この映画で初めて感じたんですよね。

この映画で小松菜奈さんの魅力を最大限に引き出せているのではないでしょうか。

そしてこの愛美ちゃんの可愛さがあるからこそ、序盤のデートの時間に強く幸せを感じます。

この場面で幸せを感じれば感じるほど、後半部分の切なさがより強くなってしまうのです。

あまりにも切ない事実に涙

この物語の核となる部分です。

これを説明してしまうとさすがにネタバレになってしまうので言えないのですが

この事実が愛美から告げられ判明した時、高寿はすぐに受け入れられず悩みます。

基本的に高寿に感情移入して見ることができるので、視聴者が置いてけぼりの状態にはなりにくいと思います。

それよりも何よりも、はじめの愛美の涙の意味がわかった時、切なさで胸がいっぱいになりました。

この時の愛美は、あの時の愛美は、どんな気持ちだったんだろうと繰り返し考えてしまいます。

ラストは涙なしには見られません。

最初に戻って何回もこの映画を見返してしまいます。

この映画を最初に見て2、3年経った今も、切ない気持ちなります。

本当に名作です。

最後に流れる主題歌がback numberなのも、ずるいですね。追い泣きしてしまいます。

 

京都の観光名所がたくさん出てくる!

この映画の舞台は京都です。

2人は毎日違う場所でデートをするのですが、有名な観光名所が数多く出てきます。

特に私が気に入っているのは、2人で伏見稲荷大社の千本鳥居を駆け抜けるところです。

カメラが2人に焦点を当てており、鳥居がどんどん画面から流れていく印象的な場面となっています。

他の場所もうわー、素敵!行きたい!と思える場面ばかり出てきますので、是非観光の参考にしてみてはいかがでしょうか。

評価のポイント:視聴者がその設定を受け入れられるかどうか

はっきり言って、設定はかなりぶっ飛んでいます。

これを受け入れられなければ、そんなことありえない、意味がわからない、という感想で終わってしまうかもしれません。

どうしても受け入れられないものもあると思います。私も過去の記事にて受け入れられていないものがあることを記載しています。

ですがどうせ見るなら、設定は受け入れた方が映画を心から楽しめます。

初見だと戸惑うと思いますが、細かいことや深いことは考えずにこの設定を受け入れることが、この映画の見方として正解かと思います。

総合評価:★★★★★

心に強く残った映画ということで、私の評価は満点となりました。

これからもずっとこの映画は忘れられないと思います。

そもそも恋愛映画はテンポが悪いものが多いイメージ(偏見?)があるせいか、私はあんまり好みではありません。

しかしこの映画は私の心にクリティカルヒットしました。

最後には過去と未来がうまく繋がり、感動すること間違いありません。

大切な人と過ごす時間は短く限られており、一緒にいられる時間の大切さを再確認できると思いますので、是非大切な人と一緒に見てほしいです。

そんな相手はいないという方も、恋愛がしたくなる、または過去の恋愛を思い出せるような内容となっていますので、気になる方はぜひ見てみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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