コメディ

「ハッピーフライト」感想:いやどこがハッピーやねん

今回は、2008年の映画「ハッピーフライト」について感想を語りたいと思います。

私は実は航空業界のお仕事ドラマを前から見たいと思っていたんです。

2022年秋スタートのNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」を見ていたんですが、主人公の女の子はパイロットを目指して航空学校で勉強・実技に励むところまでいったのに、結局は実家の仕事を継いで旅客機のパイロットは諦めてしまうというストーリーなんですね。

そのためこの映画で航空会社での仕事ぶりを思う存分楽しむことができ、満足です。

いつものようにお断りしておきますが、感想の内容と総合評価はあくまでも私の一意見ですので、参考程度に読んでもらえればと思います。

ストーリーの核心に関するネタバレはなしで記載していますので、まだ映画を見ていない方で少し内容が気になるだけ、という方も安心してお読みいただけると思います。

概要

監督:矢口史靖

出演:田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、寺島しのぶ

矢口監督は映画「スウィングガールズ」や「ウォーターボーイズ」を手がけたことでも有名です。

豆知識ですが、この監督の作品は、主人公の名字が「鈴木」であることが多いそうです。

またこの映画では多くのスタッフや乗客に焦点が当てられるため、他にもたくさんの有名な俳優さん、女優さんが出演しています。

あらすじ

羽田発ホノルル行き1980便が飛び立った。副操縦士の鈴木は機長昇格訓練中で、予定外に厳しいことで知られる原田教官が機長として指導にあたることになり、緊張ゆえにミスを連発してしまう。

一方、新人キャビンアテンダント(CA)の斉藤はおっちょこちょいで、遅刻や空気を読まない発言など失敗を繰り返し、先輩の山崎に怒られてしまった。

あちこちでトラブルが連続する中、果たして飛行機は無事に着陸することができるのか?といったところが見どころです。

作品の魅力

飛行機に乗った気分を味わえる!

羽田空港の場面からはじまり、飛行機内への搭乗、やがて離陸と展開していくため、まるで自分が飛行機に乗ったような気分を味わえます。

飛行機での旅行をイメージするにはぴったりの映画ではないかと思います。

ただし、多くのトラブルに見舞われるので、飛行機に乗った経験がないとちょっと怖くなるかもしれません。

その点は心配しすぎないように見た方がいいですね。あくまでもコメディですから。

怖がりすぎて、空港で搭乗直前にトイレに立てこもったりしないよう、お願いします。

満載なツッコミどころ

搭乗前の場面からすでにたくさんのトラブルに見舞われます。

この航空会社、大丈夫か?と思いながら見ていると、なんと飛行機に「ANA」のロゴが記載されているではありませんか!

ANAも受ける仕事は選んだ方が良いのではないでしょうか。

またカツラのネタは安定して面白いですね。笹野高史さんが終始いいキャラをしていました。

航空業界では様々な立場の人々が関わっていることがわかる

飛行機を飛ばすのに機長・副機長、CA、グランドスタッフ、管制官など、さまざまな立場のスタッフたちが関わっていることがわかります。

この映画を見ていると、搭乗時にはちゃんと時間を守るなど、マナーを守らない人が一人でもいると、周りのスタッフや乗客などたくさんの人に迷惑がかかってしまうんだなということがイメージできるかと思います。

原田機長の人間味

序盤の原田機長は威圧感を漂わせながら指導をするため、鈴木はかなりびびっています。

指導するときの口癖は「こういうとき、どうする?」…私なら緊張して判断ミスしまくると思います。

しかしトラブルが発生したことで、鈴木を冷静に、安心させるように前向きな言葉をかけながらバックアップすることになります。

見事なギャップ萌えでした。結局めっちゃいい人っていうずるいパターンです。

私はこの映画の登場人物の中で一番好きでした。

ぜひ原田機長の人間味あふれる部分に注目して見てはいかがでしょうか。

気になった点:これはタイトル詐欺では?

この映画は飛行機事故が起きたかのようなとてもハッピーとは言えない場面からはじまり、不穏な幕開けとなります。

通して見た印象としても、思ったよりシリアスな場面が多いなと感じました。

もっとコミカルで楽しい映画を期待していたので、ちょっとがっかりです。

タイトル通りのハッピーなフライトを期待して見ない方がいいように思いました。

このタイトルなら、同じ筋だとしても、もっと笑える場面をたくさん入れてくれれば良かったのではないかと思います。

私の好みもありますけどね。

総合評価:★★★☆☆

普通に面白かったとは思うんですが、タイトル詐欺が尾を引いてこの評価となりました。

見る前から過度に期待したりしてはいけないってわかってはいるのですが…タイトルや予告編は、できるだけ内容にそぐうものにしてもらいたいものです。

下手したら、予告編で本編にない台詞があったりしますからね。

この映画は飛行機に乗るのを楽しみたい、軽いドタバタ劇を見てみたいという方におすすめです。

何も考えず、気の置けない友達と暇つぶしに気軽に見てみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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