今回は2023年の現在公開中の映画「ミステリと言う勿れ」(みすてりというなかれ)の感想を語りたいと思います。
2022年に連続ドラマで放送された「ミステリと言う勿れ」の映画版になります。
映画館に見に行ったのですが、ドラマ同様に面白かったです!
多少の紹介はするのですが、核心部分のネタバレはなしでその魅力をお伝えしたいと思います。
まだ見ていない方はぜひ参考に、もう見た人も振り返りとして読んでもらえたら嬉しいです。
概要
監督:松山博昭
脚本:相沢友子
原作:田村由美
出演:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、柴咲コウ
松山博昭さんは過去「ライアーゲーム ー再生ー」や「信長協奏曲」などの監督を担当されており、連続ドラマ版のときも演出をされています。
脚本の相沢友子さんも、主演の菅田将暉さんも、連続ドラマ版から続投です。
ドラマ版と同じ制作陣ということで、安心して見ることができそうです。
原作は、「BASARA」や「7SEEDS」などを手がけた田村由美さんの同名漫画です。
ちなみに私は「7SEEDS」を全部読みました。これもめちゃくちゃ面白かったので、気になった方はぜひ読んでみてください。
あらすじ
美術展を見に広島を訪れていた久能整(くのうととのう)は、犬堂我路(いぬどうがろ)から紹介を受けた狩集汐路(かりあつまり しおじ)から半ば無理矢理一族の遺産相続争いにまつわる謎解きを引き受けさせられます。
狩集家では、その血筋の候補者のうち遺言書のお題をクリアしたものだけが遺産を相続できるという方法が代々引き継がれており、そのたびに候補者同士で争ってきたというのですが…久能は部外者であり自身も巻き込まれたくないのに、巻き込まれてしまいます。
作品の魅力
豪華キャストが集結!
映画は公開中ということもあり、公式サイトでキャストの人物相関図を確認できます。
ここを見てもわかるように、映画のキャストは豪華な俳優陣がそろい踏みとなっています。
ちなみに、しおちゃんは見た目可愛いのにずけずけものを言うところが好きです。
ただねおくんは、原作の見た目とはかけ離れたイケメンです。
原作の良さを生かした内容!
今回の広島を舞台とした話は、原作ファンからもとても人気があるお話です。
よくぞこの話を映画にしてくれた、と思いました。
内容量は映画の時間にちょうどよく、話がテンポよく中だるみすることもなくどんどん進んでいきます。
映画化に伴って余計な内容変更がされたり場面の追加がされることもなく、原作の良さがそのまま生きています。
言うことなく面白かったです。
整くんの台詞が刺さる!
「僕は常々思っているんですが…」と言い出したら止まらないことでおなじみの整くん劇場ですが、ドラマに引き続きこの映画でも出てきます。
合間あいまに整くんが気になったことに口を挟んで長々と話をします。
特にこの話に出てくる整くんの話は、どれも心に突き刺さるものが多いです。
おまえは何言うとんじゃって言う人も多いのですが、突き刺さり救われる人もいます。
そのシーンが、私は大好きなんですよね。
池本巡査同様に、ずっと整くんの話を聞いていたくなってしまいます。
![整くんイメージ 整くんイメージ](https://yururito-blog.com/wp-content/uploads/2023/09/23806697-e1694962670779.jpg)
映画を見る前に、連続ドラマを見た方がいいか?
テレビドラマシリーズの映画化となると、気になるのはドラマを見た後に見た方がいいのかというところです。
ドラマを全く見たことがない人は、内容についていけるかどうか心配ですよね。
結論から言うと、見なくても全く問題ありません。
ドラマで出てきたキャスト(ガロくんや大隣署の警察官たち)も出演していますが、ちょろっとしか出てきません。
内容は独立していますので、初見でも問題なく楽しめます。
ただ、「ミステリと言う勿れ」がどんな雰囲気か知ってから見たい!という人は、ドラマを事前に見てみるといいかもしれません。現在、FODで3話無料で見れるようですので、見たことのない方はぜひ見てみてください。
感想:人は弱く壊れやすいのが当たり前…が心に響いた
整くんが言う言葉はどれも心に残るものがあるのですが、一つ紹介すると「人は弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい」というところがあります。
自分の心が傷ついていることに気づいていない、またそこまで丁寧に修復することを大切だと思っていない人がたくさんいるのです。
現代の世の中では、性的マイノリティを受け入れたり、働き方改革を推進するといった風潮がみられます。数十年前では考えられません。
これからの社会が、心が傷ついた人へケアをする仕組みを整えて、それを当たり前とする世の中になっていくといいなと思います。
私自身が心が疲れて休職していたりするので、整くんの言葉は自分にも当てはまります。
珍しいことではないんだ、壊れた部分があれば修復するのは当然なんだという優しい響きを感じました。
みんなの感想は?
高評価の感想:
とてもよかった、安定の面白さ、クスッと笑えた、伏線回収がさすが
King Gnuの曲が良い、久能くんの言葉が響いた
低評価の感想:
犯人が俳優でわかる、映画としての良さは特にない
ドラマ版と同様に良かったとの意見がすごく多かったです。
満足度がとても高い作品と言えそうです。
犯人が俳優さんでわかってしまったという意見も多くありました。
ミステリー映画あるあるなので、しょうがないかもしれません。
犯人を考えるのもミステリーの醍醐味なので、この問題はなんとかならないでしょうかね。
総合評価:★★★★☆ 映画館でみんなで楽しもう!
連続ドラマに引き続き、整くんが魅力を発揮している本作。
ミステリーとしても面白いですし、整くんの言葉にも注目してもらえたらと思います。
クスクス笑える場面もたくさんあり、映画館に来た人みんなで笑う感じも楽しかったです。
現在公開中ですので、是非劇場に足を運んでもらえればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!